2026年1月10日(土).11日(日)
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第14回日本理学療法教育学会学術大会
学術大会長 芳野 純
日本理学療法教育学会の未来
~今こそ叡智を集約せよ~
第14回日本理学療法教育学術大会は「日本理学療法教育学会の未来~今こそ叡智を集約せよ~」を開催テーマとした。第13回までの学術大会を振り返り、2つの点を視点に基づいて計画している。
1つ目は理論に基づいた理学療法教育の発展である。かつて医療者教育においても、知識と技術のある医療者であれば、適切に学習者に教育する事は信じられている時代があった。しかし現在では医療者教育において教育理論なしには適切な教育行えないと言われている。理学療法教育においても同様に、学術大会や学術事業において教育理論に基づいた講演の数も増加し、演題も教育理論に基づいた研究報告が増加している。養成校教育・臨床実習教育・卒後教育等に関わる多くの理学療法士が、多くの経験や知識を持ち合わせていることが推測される。
もう1つの視点は、議論する事の重要性である。2020年以降の数年間は感染症拡大の影響で学術大会のみならず養成校の授業や卒後教育でもオンラインで行われることが増えた。オンラインでの開催はアクセス容易であることや、様々な ICT を活用できるとメリットに気づくことが出来たが、その反面対面で行う意義についても考えさせられた。対面で行う意義は、空間を共にすることにより表情や空気感、息遣いまでもお互いに感じることにより、より深く議論が出来る事であると考えられる。
そのような観点から、本学術大会のテーマを「日本理学療法教育学会の未来~今こそ叡智を集約せよ~」とした。理論に基づいた様々な経験・知識を持つ多くの会員が一堂に集結し、お互いの情報を交換し、熱く議論を行い、日本の理学療法の将来のための有益な理学療法教育を社会に発信できることを目指ししていきたい。
具体的な本学術大会の企画としては、例年実施されているエキスパートによる「特別講演」や会員の研究の「学術研究報告」に加え、新たな企画として会員が日々実践している教育活動を参加者に伝える「公募型ワークショップ」と学習者であり将来を担う養成校の学生による「学生企画」も計画している。さらに、日本理学療法教育学会の委員会企画を複数準備しており、日本理学療法教育学会として課題となっているテーマを参加者とともに議論していきたい。 本学術大会の目的は、これまでの理学療法教育学会学術大会の歴史を踏まえ、日本理学療法教育学会が何をすべきか、どのように社会に発信していくかを会員の皆様と考えていきたい。今こそ叡智を結集する時である。